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ふるさとワインめし vol.1

2021.10.14

昨年の11月の中頃、新潟県の上越市を訪問させていただいた。

私にとって、この地は日本のワインの礎を築いた岩の原ワインの創始者、川上善兵衛氏の故郷であり、なんとしても訪問したいと強く思っていた。

早速、このワイナリーに電話を入れて、アポイントさせていただき、上越の街並みを拝見しながら現地入りした。

さて、岩の原ワインと言えば、日本ワインが好きな方々ならば誰もがここの代表銘柄である「深雪花」を愉しんだことがあると思う。実に繊細な味わいで岩の原ワインの川上氏の想いを感じさせるローカルワインでもある。

数時間に及ぶワイナリー訪問後は、このワイナリーに勤務する藤井さんから上越市内のお勧めの和食店を伺い、夜はそこへお邪魔した。

狙いは、もちろんこの地の郷土料理。

いくつかのお店の看板メニューをオーダー。

飲み物は、もちろん「深雪花」をいただいた。

そして、初めて味わう料理の数々がテーブルに並んでいく。

まずは、地産の鰤、湯がきタニシ、そして鮫カツ、厚揚げ、白魚の天ぷら、幻魚(ゲンギョ)の唐揚げにのっぺ汁と程よく五感が刺激され丁度良いお腹具合に。

私見ではあるが、距離的にもさほど遠くなく、朝鮮半島などで供される素直な味わいの料理の影響を受けているように考察できる。

特に、素材はとてもシンプルながら幻魚には驚くべく個性的な味わいを感じ、仕上がりの素材を観れば、少しグロテスクな表情なのが理解できる。

おそらく深海魚の一種だと思い、店主に聞くと「そうだよ!」と活気のある返事が。

私も大分県の佐伯市の出身で、魚には少々うるさい(笑)

かつて私の母は市内から少し離れた米水津村の漁場で働き、生計を助けてくれた。

その母が良く漁師にもらうのがこの地で水揚げされたうるめイワシだったのですが。

良く似た味わいで、噛めば噛むほどにじわっと海の濃い塩分と腸の香りが口中を満たします。

うーん、あの懐かしい磯を彷彿させる混然一体となった香りが私の記憶を呼び戻してくれる。

あー、生きてて幸せ!と思いつつ、またいつこれるかな。などと再訪をこっそりと願う自身がいました。

次回は、川上善兵衛氏の功績について、触れてみたいと思います。

ライター紹介

森上 久生(もりがみ ひさお)

1968年、大分県佐伯市生まれ。資生堂パーラー本店やレストラン サンパウ、ベージュ アラン・デュカス東京のシェフソムリエを歴任し、 2013年5月に独立。現在、ワインインポーターのアドバイザー、レストランの監修、欧州のワイナリーを主体とした海外ツアーの企画・アテンド、ワイン関連雑誌のコメンテーター、テレビドラマの出演者所作指導など、多岐にわたって活躍。ホテル椿山荘東京主催「日本で飲もう最高のワイン」審査員。2016年よりワイン・オブ・ジャーマニーのメインセレクター。2018年、初めての著書『ワインと料理 ペアリングの楽しみ方』を出版。2019年よりコマラジ(狛江エフエム)の『地方創生BAR』に出演中。

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